2011年1月9日日曜日

【速報】[GTC]NVIDIA,次世代GPUアーキテクチャ

 NVIDIAは,現地時間2010年9月20?23日の日程で,米カリフォルニア州サンノゼ市において「GPU Technology Conference 2010」(以下,GTC 2010)を開催。実質的な初日となる21日の基調講演で,同社のJen-Hsun Huang(ジェンスン?フアン)CEOは,Fermiアーキテクチャに続くCUDA GPUロードマップを公開した。

 同氏は,2011年後半の投入を予定している次世代アーキテクチャ「Kepler」(ケプラー,開発コードネーム)で,消費電力あたりの倍精度浮動小数点演算性能(GFLOPS/Watt)をTesla(GT100)比で5倍に高めると予告する。Keplerでは,TSMCの28nmプロセスを採用する最初の顧客になる予定であることも明らかにされた。
 またHuang氏は,2013年の投入を目指し,バーチャルメモリなどの新技術を盛り込む次々世代CUDA GPUアーキテクチャ「Maxwell」(マクスウェル,開発コードネーム)を開発中であることも公表。Maxwellにおける消費電力あたりの倍精度浮動小数点演算性能は,Tesla比で16倍,Fermiと比べて10?12倍に達するという見通しも示している。

CUDA GPUアーキテクチャの開発コードネームは,著名な科学者の名前から採られる慣習だ。Keplerは,天体の運行法則に関する「ケプラーの法則」や,今日(こんにち)における天体望遠鏡の基礎を作り上げたことで知られるドイツの天文学者,Johannes Kepler(ヨハン?ケプラー,1571?1630),Maxwellは,スコットランドの物理学者であり,古典電磁学を確立したJames Clerk Maxwell(ジェームス?クラーク?マクスウェル,1831?1879)に,それぞれちなんでいる

 なお,同氏はKeplerやMaxwell世代でも,ハイパフォーマンスコンピューティング用ソリューションを投入した3か月後には,これらの新アーキテクチャをグラフィックス製品に落とし込む意向を示している。引き続き,GeForceやQuadroといったグラフィックス製品の高性能化は進むことになるわけだ。

 なお,GTC 2010では,250以上のテクニカルセッションが設けられ,ハイパフォーマンスコンピューティングやパラレルコンピューティングのみならず,グラフィックスやビデオ関連の最新技術なども公開される見込みとなっている。

GTC 2010公式サイト(英語)


引用元:ローズ(Rose) 専門サイト

0 件のコメント:

コメントを投稿